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商品名 : マイセンホワイトエナメルの壷
出品者 : 稀覯逸品Retreat  [出品一覧] [店舗情報]
URL : http://www.k5.dion.ne.jp/~retreat/
価格 : 7,000,000
登録日 : 2007/02/13
製造年 : 1865〜1880年頃
: ドイツ
状態 : 非常に良い
高さ : 39センチ
カテゴリー
西洋アンティーク > 陶磁器 > 花瓶・壺
商品コメント
[ マイセン・ホワイトエナメル画法による飾り壷ペア「神々の結婚式」1865〜1880年頃 ]高さ約39cm

瑠璃地にホワイトエナメルつまり白い絵の具のみで絵付けした最高の技術を要する絵付けであり、現在ではこのレベルの技術はもう存在しない。ネガフィルムあるいは墨絵の逆を想像していただくとその難しさが御理解いただけようか・・・・・
高価なことで有名なパテ・シュール・パテ【パート・シュール・パート、パティオパットも同意】をも遥かに凌ぐ絵付け技術だと個人的には考えている。色を塗り重ねると明るくなる。つまり白磁に色絵の具で描いた場合と正反対なのだ。

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マイセンのベース一対です。マイセン得意の瑠璃の地に、ホワイトのエナメル絵の具で絵付けしてゆく特別な技法です。通常の絵付けは、絵の具を重ねれば重ねるほど暗くなってゆきます。しかし本作のホワイトエナメルは塗り重ねられて厚いところが、一番明るいハイライトになるという、全く逆の絵付け方法なのです。この技法は絵付けというよりも彫刻に近く、実際に、一部の窯では絵付け師の仕事ではなく成型師の仕事でした。白の濃淡だけで、人の肌の立体感や質感を表現するのは並大抵の仕事ではなく、現在のマイセンでは全く作られていない貴重なものです。 
神話図や天使の絵付けは世界中で人気があり、特にマイセンの神話図は、最も高価なモチーフの一つです。 
本作は神々の結婚式がテーマになっています、
一方のベースは、披露宴に向かう婚礼の行列です、行列の先頭には花を撒く少女、松明を持った警護の若者。二頭立ての白馬には愛の天使が乗っています。そして馬車に乗った新郎新婦。新郎はたくましく新婦の肩を抱き、新婦も新郎を頼っています。その裏面は祝祭の舞踏です。端正な顔立ちの正に美男美女が手を繋ぎ輪になって踊っています。
もう一方のベースは、披露宴の酒宴です。長老達が酒で盛り上がっている中、客の男の一人が新婦を連れ出そうとしています。愛の天使はそれを後押ししています。彼らに気付いて険しい視線を送る新郎。そして、それをおしとどめるかのような男。これはこうした不道徳はいけませんという戒めです。ベースの裏側は酒で盛り上がった宴の様子です。音楽が演奏され、すでに乱痴気騒ぎの様相です。
このベースは、単体でも見事ですが、ペアで存在する事によって絵付けのストーリーがより深みをまし、単体では見えなかったアレゴリー「寓意」が明らかになります。こうした装飾用磁器は本来一対であり、ペアで存在することに大きな意義があるのです。また、これだけの装飾がなされているというのは、本作に全く妥協や手抜きがないという事です。
19世紀の末マイセンには、ルードウッヒ・シュトルムというこの技法の名人がいましたが、本作は恐らくこの人の手になるものと推測されます。但し、マイセンでは絵付け師のサインは入れられず、匿名が原則である為、はっきりとした証拠はありません。いずれにせよ、マイセンの歴史の一ページに残る逸品であるという事は多くの議論を要するものではないでしょう。
ハンドルや口形部の細部まで凝ったつくりになっている事も作品の価値を高めています。140年も前の作品とは考えられないくらい、非常に良いコンディションです。
尚、マイセン製作所の付属美術館にも、本作と全く同じベース一対が所蔵されています。何対のみ製作されたかは知る由も有りません・・・・
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